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痛くない?予防接種の秘密

掲載日:2020.11.24

こんにちは。

インフルエンザの予防接種のシーズンです。当院では地域の感染対策のため今年は1回 2,000円で行いました。(すでにワクチン確保分は予約で埋まり現在受付中止しています。)

ワクチンは「ロット」と呼ばれる製造期間ごとの出荷数が決められているので今年のように需要が多い時期になるとあっと言う間に枯渇してしまいます。

今日は当院の予防接種の工夫(企業秘密)についてお話します。

誰でも痛いことは嫌なもの。

院長先生も昔から注射をされるのが大嫌い。
幼稚園の時には集団接種の保健所から敷地の外まで数百mもはだしで逃げ出した伝説を持っています。
そのため、昔から「痛くない注射」を考えてきました。

注射の痛みには3つの要素があります。

1.注射針

当院では通常より細い針を使用しています。
(歯医者さんでも使われる細さです。)
注射針の種類

2.注射液

注射液の温度・浸透圧・注入圧で痛みが変わります。
接種前の注射液の温度管理を徹底し注射時に丁寧に素早く注入圧を一定にすることで組織への刺激を減らします。

3.恐怖心

誰でも注射の針は怖いもの。
事前に使う針の細さを院内掲示や説明でお知らせします。
お子さんも一人の患者さんとして丁寧に説明することで6歳以上でも泣く子は相当少ないです。

注入時のテクニックで痛みを少なくします。

注入時のテクニック

  1. 注入前に消毒し皮膚を「瞬間的に」つまみ上げます。
  2. つまみ上げた瞬間に針を刺します。つまみ上げた軽い痛みと針の痛みが脳の中で錯覚されます。
  3. 注射液の注入する圧とつまんだ手の圧を緩めることで「圧力の足し算引き算」を行います。
  4. 注入したら素早く針を抜きます。

5歳以下の小さなお子さんの接種には親御さんの「保定」をお願いしています。

お子さんの保定の仕方

解剖学的に「子供が動けない姿勢」を親御さんに素早く取ってもらい細い針と注射のテクニックでスムーズに予防接種を行います。
当院では親御さん以外に子どもを押さえつけて接種することはほとんどありません。

子供は泣いて暴れるとパニックになり、押さえつけられ無理やり注射されることでトラウマとなり、来年も泣いて暴れてしまいます。

恐怖心と痛みを少なくして、予防接種を「辛いイベント」から「困難を乗り越える親子の成長体験」にしたいと院長先生は考えています。

いかがでしょうか。
これでほんのちょっと予防接種が怖くなくなりましたか?

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