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新型コロナを乗り切るための説明書(ワクチン・デルタ株編)

掲載日:2021.09.20

みなさま、こんにちは。
新型コロナはデルタ株が出現して、新型コロナ対策も新たなステージに
なったように思います。
第5波は統計上収束に向かっていますが、まだまだ油断はできませんね。

「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書:ワクチン編・デルタ株編」
諏訪中央病院 玉井道裕先生が作られた新型コロナ説明書シリーズ最新作です。
とてもわかり易く解説されています。

デルタ株編 ワクチン編
諏訪中央病院のHPにリンクしています。

当院でも9月より診療所にて新型コロナワクチンの個別接種(夕方16:30〜17:30)を開始しており、また院長はじめ看護スタッフは休診日の集団接種に参加しております。
千歳市は全国でも接種率が順調に伸びており優秀な自治体といえます。

【千歳市ワクチン接種率 9/12現在】
◆65歳以上の方の接種率
1回目:89.5%(21,292人)
2回目:87.9%(20,899人)

◆千歳市全体の接種率
1回目:69.1%(60,595人)
2回目:51.3%(44,994人)

最近のデータでは以下の事がわかってきました。

1)ワクチンが重症度を下げるのはかなり確実。
実際、ワクチンの接種が一巡した高齢者施設、障害者施設でのクラスターは激減。

2)ワクチンで感染リスクは下げるが「感染しない」というわけではない。
これからも感染予防策(マスク、手洗い、うがい、ソーシャルディスタンス)は必要。
ただしワクチンで軽症化した感染者が気づかず活動するのは、どんな感染症でも言えること。新型コロナワクチンが「サイレントスプレッダー(無症状で感染を広げる人)」が増やすという根拠はない。

3)子宮・卵巣・精子など生殖機能には影響しない。
また妊娠が確認され器官形成期以降の妊娠経過でも非接種の妊婦のリスクと差はない。

「新型コロナ以前の世界に戻りたい、戻すべきだ」と思う気持ちは強く思いますが、
どうやらワクチンが100%の新型コロナ対策とは言えず、「ゼロコロナ」から「ウィズコロナ」の世界にいかに効率よく移行していくかの意識の切り替えが必要になってきたようです。